【特集】全国の校友に会いに行く in 北海道
日本各地にいる卒業生を訪ね、地域に根ざした暮らしぶりを聞きながら、地元のいいところ、おいしいものを紹介してもらう企画です。第二弾は北海道。校友のおすすめを巡って、北海道を旅してみてはいかがですか?

日本各地にいる卒業生を訪ね、地域に根ざした暮らしぶりを聞きながら、地元のいいところ、おいしいものを紹介してもらう企画です。第二弾は北海道。校友のおすすめを巡って、北海道を旅してみてはいかがですか?
東京都八丈島出身の奥山正行さんは、現在北海道・芽室町の中学校で教員を務めている。もともとは高校野球の監督になりたいという思いから教職を志し、「教員になるなら文教大学がいい」と考えて進学した。
高校時代は野球一筋。東東京大会でベスト8まで進出し、「自分なりにやり切った感覚があった」という。そこで大学では競技を転向。ラグビー部に入部して、フルバックとしてプレーし、4年次にはキャプテンも務めた。
「授業が終わったら、ほとんどの時間はグラウンドにいましたね」と笑う。
大学時代には、友人たちとバイクで北海道を一周した。その旅が、後の人生を大きく変えることになる。「北海道で先生をやるのもおもしろいな、と思ったんです」。新卒で赴任して以来、北海道で教員人生を歩み続けている。
現在勤務する芽室中学校は、かつて日本一広い敷地を持つ中学校として知られた学校だ。雄大な自然の中で生徒と向き合う毎日について、「ゴミゴミしていない環境で、自分のやりたい教育や部活動ができている」と語る。北海道での暮らしは、奥山さんにとって“自分らしく働ける場所”そのものなのである。
奥山さんは、野球部監督としても長年指導に携わってきた。地域の公立中学校で戦う以上、私立のように有力選手が集まるわけではない。そのため集まった子どもたちの個性を見極め、「どうすれば勝てるか」を徹底的に考えた。そして2017年、率いるチームを全国大会3位へ導いた。
一方で、時代とともに指導法を大きく変えた。かつては厳しい言葉で叱ることもあったが、今は「なぜ注意したのか」を必ず説明するようにしているという。
「今の子どもたちは繊細です。だから、納得してもらうことを大事にしています」
現在は特別支援教育も担当している。大学時代に学んだ小学校教育や教育方法論が、今の実践につながっていると感じる場面も多い。「文教大学で学んだことが、すごく生きていることを感じます」
大学時代の仲間とのつながりも、今なお続いている。先日、修学旅行で横浜を訪れた際には、30年ぶりに同期と再会した。すでに校長となった友人たちの姿を見て、「文教ってすごいな、と改めて思いました」と笑う。「こうして教員を続けられているのは、文教大学のおかげ」とも。そう語る奥山さんの目標は、定年までにもう一度、野球部を全国大会へ導くこと。自身の高校時代のように、定年時に「やり切った」と思うことができるのか、その日の自分を楽しみにしている。
