あやなりBP

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2019年7月掲載
小林 勝法 先生

小林 勝法 先生

(国際学部国際観光学科/1990年~在職中)

UNIVAS発足によって生まれる大学スポーツの新たな可能性

 小林先生の専門はスポーツビジネス論。今年はラグビーワールドカップ、そして来年には東京2020オリンピック・パラリンピックといった大きなスポーツイベントがひかえていますが、スポーツビジネス論はスポーツ産業を日本の成長産業としてどうとらえていくかを考える学問です。
 今年3月、200を超える大学と約30の学生競技団体からなる大学スポーツ協会(略称「UNIVAS」。以下UNIVAS)が発足しました。アメリカには全大学の約半数、1,100校が加盟する大学スポーツの統括組織として全米大学体育協会「NCAA」がありますが、UNIVASはこれをモデルの一つとしています。「NCAAの年間収益は約1,000億円といわれ、学生スポーツが大きなマーケットとなっています。そうした経済的バッグボーンがあって指導者や選手の育成が手厚くなされ、試合開催による地域の活性化、チアリーディングや吹奏楽といったスポーツ文化を生み出しています。アマチュアスポーツを商業化するのは関心しませんが、学生選手や指導者の育成と支援、スポーツによる大学コミュニティと地域社会の活性化などは、おおいに参考にすべきです」と小林先生。UNIVASの発足によって、スポーツ強豪校だけでなく多くの大学においてスポーツが盛んになり、同窓生や保護者、地域住民を巻き込んだスポーツ振興が期待されます。
 「文教大学もUNIVASに加盟しています。学生、そして同窓生の皆さんには母校のスポーツに関心をもっていただき、応援する機会にはぜひ参加してほしいですね。大声を出して応援し、学園全体で一体感と感動を味わってほしい」とおっしゃる小林先生。6月からは野球や水泳、柔道などの全国大会の成績を点数化し、加盟大学の年間順位を決める対抗戦「UNIVAS CUP」が始まり、加盟約220校が31大会で順位を競うことになります。

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    • 小林 勝法 先生
    • こばやし かつのり
    • 国際学部国際観光学科教授 。一般社団法人大学スポーツ協会(UNIVAS)理事。公益社団法人全国大学体育連合顧問。
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