
「キラキラ★プロジェクト」(以下「キラプロ」)は、2018年にスタートした情報学部メディア表現学科の正式な委員会で、学生と教員で構成されている。正式名称は「学生満足度向上委員会」。その名の通り、学科をよりよいものにするための戦略立案を行っている。
キラプロの活動内容は多岐にわたる。その1つ目が、調査やアンケートをもとに学生の声を学科や大学に伝えることだ。4月に新入生を対象に行う「入学時アンケート」では、文教大学を志望した理由や、興味を持っていることなどを調査している。結果は入試課と共有しているという。また10月には全学科生に、履修している科目、空き時間の過ごし方、所属サークルなど学生生活全般に対する「学生満足度調査」を行っている。今回は「キラプロ」を運営する学生5名と教員メンバーに話を伺った。
「現在、学生満足度調査を集計中です。結果を分析して春休みに先生方に発表し、質疑応答も行います。学生から授業に対する要望も出されるので、来年度に向けて対応してくださることを期待しています」(久保寺さん)
教員メンバーの日吉先生によると、グループインタビュースタジオはこの結果をもとに設置されたものだという。学生の声を大学に届け、実現する……キラプロは文字通り学生満足度の向上に貢献する存在なのだ。
2つ目が、メディア表現学科への入学を検討している高校生に向けた活動だ。オープンキャンパスでは学科ブースに授業で制作した映像や雑誌を展示して、学科で学べることをわかりやすく伝えるとともに、高校生からの相談にもこたえた。来場者に渡すノベルティグッズは、学生からアイデアやデザインを募集してコンペを行い、出来上がったものだ。それが6種類のクリアファイルで、「どのデザインもかわいい」と人気を博したという。
イベントの企画・立案もしている。学園祭では実行委員会とコラボして、ドラマや映画、CMの舞台となった「学内ロケ地巡りツアー」を行った。
「CMは動画を見せることができますが、ドラマや映画は著作権の関係でそれができません。そこでメンバーが出演する俳優になり切って、映画のシーンを再現しました。その場面がイメージできると盛り上がりました」(久島さん)
ツアー参加者からは、「こんなにたくさん使われているとは思わなかった」「大学の新たな一面を発見した」と好評だったという。
初の試みとなるイベントが、現在投票中の「学食総選挙」。インスタグラムのフォロワー数を増やしたいと企画したものだ。インスタグラムの投稿には、背景となる色やデザインの検討を重ねたほか、目を引くPOPをつくって学食に置いた結果、これまで反応がなかった学生からも「いいね」が押されるなど、手ごたえを感じている。
これらの活動は、インスタグラムを中心としたSNSで発信している。インスタグラムにはほかにも、授業やゼミ・施設紹介、履修登録のコツ、図書館やメディアパークの利用方法など、学科生にとって役立つ記事も多数掲載されている。
「効果測定など分析も行い、毎月のミーティングで報告しています。デザインに注力するのはもちろん、投稿カテゴリーを改善したり、広告を付けてみたりと、閲覧数を増やす工夫も行っています」(菅野さん)
とはいえ、コンテンツを考えるのも、投稿スケジュールを調整するのも簡単ではない。メンバーの授業との兼ね合いもあり、更新が滞ることもあった。そこで活用したのが、グーグルツールだ。グーグルドキュメントにファイルやスケジュール表をつくり、皆にコンテンツ案を書き込んでもらったり、投稿時期の目標を立てたりして可視化し、メンバーが共有できるようにしたのだ。
「『学生の視点からゼミや授業が紹介されているので、イメージしやすい』などと投稿が役に立っているという声を聞くと、がんばってよかったとやりがいを感じます」(コウさん)
キラプロの活動を通して、PCスキルが向上したのはもちろん、企画力や発想力、積極性などさまざまなものが身についたとメンバーは声をそろえる。
「SNS投稿やポスター制作など、どうすれば皆にアピールできるか試行錯誤しながら取り組む中で、効果的な見せ方を学びました」(茅野さん)
そして「何より、活動自体が楽しい」「私たちが一番、キラキラ度が上がっています!」という言葉にメンバー全員が大きくうなずいた。教員メンバーの田中先生は「単位に関係なく、学科のみんなを楽しませようと、自らも楽しみながら活動していることがうれしいですね」と相好を崩す。
キラプロの「キラキラ」という言葉には、「学生が入学から卒業するまでキラキラした輝きを失うことなく、ワクワクした学生生活を送ってほしい」という思いが込められているというが、メンバーこそが誰よりも輝いている。キラプロは「学科をよりよくしたい」という同じ思いのもと、大学と学生をつなぐ、なくてはならない存在なのだ。