あやなりBP

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2019年7月掲載
森川 遥那 さん

森川 遥那 さん

(文教大学文学部中国語中国文学科/4年)

苦しくてもやりたいことは全部やる

 森川さんは全日本テコンドー協会の強化指定選手に選ばれているほどの実力者。中学生の頃から漢文が好きで、深く学びたいと考えていました。また、漢文の面白さを多くの人に伝えられるように勉強したいとの思いから中国語中国文学科へ進学しました。さらにテコンドーを通して、中国語圏の友人との交流を深めるうちに、中国に関心を持ち中国語を学びたいと考えるようになりました。
 現在は多文化ゼミに所属し、テコンドーの経験を生かして「テコンドーの海外普及」についての論文を書きたいと構想中です。「テコンドーはスポーツ要素が多いこともあり、もっとも競技人口が多い武道です。なぜ世界で人気なのか、空手などの武道と比較しながら考察したいと考えています」。多文化に興味を持ったのも、テコンドーで海外の選手と接する機会が多かったことがきっかけとなりました。いろいろな文化や考えがあることを知り、さらに見聞を広げたいと、国際交流サークル「わっち」に入り、海外からの留学生と積極的に交流しています。
 テコンドーをやってきて、忍耐力がついたと森川さんは感じています。「周囲のテコンドー選手も地道に努力している人が多く、私もそうありたいと思うようになりました。どんなに苦しくても、やりたいことはやると決めています。それらを全部できるようにと、相談に乗っていただきサポートしてくれた先生や大学の関係者の方々に感謝しています」。昨年は交換留学生として韓国で半年間勉強。教職に加えて日本語教師の資格も取りたいと考え、4年生の今も授業がびっしり詰まっています。「先生や事務の方からは『どれか1つを選んだ方がよいのでは』と助言されましたが、決心は変わりませんでした」。
 やりたいことは全部やるのがモットーだけに、森川さんの毎日はとにかく忙しい。授業後はテコンドーの練習に行くか、塾でアルバイト。小学校で学習サポーターのボランティアにも取り組み、週末には地域で日本語を教える……と休む間もありません。「友人から遊びの誘いがあっても、『予定を詰めてしまうから2週間くらい前に誘ってほしい』と返事をしているくらいです」と笑います。
 そうして友人と約束をしても、なるべく練習は減らさないようにスケジューリングしているというほどテコンドー漬けの森川さん。テコンドーは夏がシーズンなので、7月の「コリアオープン」、9月の全日本学生テコンドー選手権大会をはじめ、毎月国内外での試合が目白押しです。指導者にも興味があり、国際審判資格や師範も取りたいという森川さんの今後の活躍がますます楽しみですね。

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    • 森川 遥那 さん
    • もりかわ はるな
    • 文教大学文学部中国語中国文学科4年
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