あやなりBP

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2025年2月掲載
文教大学女子短期大学部 芙蓉会

文教大学女子短期大学部 芙蓉会

(3代目会長 和田俊子さん)

3万人の会員をつなぐ。つないでいく。

 文教大学女子短期大学部の同窓会組織である「芙蓉会」。その3代目会長である和田俊子さんにお話しを伺った。
 和田さんは、文教大学女子短期大学部(以下、短期大学部)の同窓会組織「芙蓉会」の3代目会長を務めて11年になる。芙蓉会は旗の台キャンパスと湘南キャンパスの卒業生、約3万人の会員から構成されている。旗の台キャンパスに短期大学部があった時代には、学生寮が12施設あり、学生は日本全国から集まっていた。そのため、会員は全国各地に在住している。
 短期大学部の同窓会は、「三蓉会」(中・高同窓会、短期大学部、同児童科)の短期大学部として活動を開始した。
 1985年に短期大学部が湘南キャンパスに移転した後は、1994年に短期大学部同窓会として独立・湘南キャンパスに事務所を移転した。会の名称を会員から公募し、「芙蓉会」と決定し、新しい役員会組織をつくり、「同窓会誌だより」を「芙蓉」と改め、発行してきた。「芙蓉」を会員に届けるために、芙蓉会がずっと力を入れ続けていることは、3万人の名簿の整理と管理である。1997年には学園創立70周年事業として、3年の月日を費やして完成した初めての会員名簿を発行した。会員名簿の充実により、会報「芙蓉」がより多くの会員の手元に届くことで、会員相互の心のかけ橋となっている。ホームページなどから住所変更届を出せるように工夫を凝らす等、個人情報保護の観点に十分に配慮したうえで適切な管理・更新を続けている。
 また、短期大学部と共催で「巣立って20年学園に帰ろう」をテーマとして1995年にはじまったホームカミングデーに合わせて第1回定期総会・講演会・懇親会を開催し以来、講演会や懇親会も行ってきた。
 「当時は芙蓉会の事業部を担当しており、短期大学部の協力のもと、講演会のテーマや講師の選定など、手探りで進めていきました」
 学長をはじめとした先生方にご登壇いただいての講演会はもちろん、ホームカミングデー5周年では家政科卒業生でタレントの清水ミチコさんにご登壇いただいた。また同じく家政科卒業生で演歌歌手の小桜舞子さんは、何度も懇親会で歌声を届けてくださった。
 ホームカミングデーは多いときで150名以上の参加者があり、友人と誘い合わせて1泊で来てくれる会員もいたという。短期大学部と芙蓉会共催のホームカミングデーは開始20年目で幕を閉じたが、最後の2014年度のホームカミングデーでは、東日本大震災の影響で卒業式ができなかった卒業生を招き、祝うことができた。その後は湘南キャンパスで文教大学ホームカミングデーが行われる際には、文教ファミリーの一員として協力をしている。総会や懇親会は、横浜市内で行うなど会員が集まりやすい工夫を続けている。
 湘南キャンパスの大学祭である聳塔祭には1996年から、無料休憩所として喫茶「芙蓉」を出展してきた。
 「例年、茶道の先生である芙蓉会元会長が茶道具を持ってきてくださり、留学生にお茶をふるまうなど好評です。地域の方との交流も楽しみです」
 当初から「茶道体験~お抹茶点ててみませんか~」として、若い人たちへの日本文化を伝承していくための交流場を設けてきた。閉学後は規模を小さくはしているが、無料休憩所「芙蓉」として出展している。
 BUNKYO校友フェスタでは、芙蓉会ブースを出展。初回の2022年に展示したパッチワーク作家・岡野栄子さんの作品をはじめ、手づくり絵本や編み物作品といずれも芙蓉会が誇る会員の手仕事を展示し、そのクオリティの高さに「購入したい」という声も届いているという。

2023年度 芙蓉会通常総会時の集合写真

旗の台キャンパスの記念碑の建立

 短期大学部が閉学になった2012年に、学園の事業として短期大学部の終焉の地である湘南キャンパスに記念碑が建設された。芙蓉会では、この記念碑とは別に「短期大学部発祥の地にも記念碑を」という声が上がり、学園創立90周年記念事業として短期大学部の出発の地である旗の台キャンパスに、会員の寄附による記念碑を設立する計画を立てた。結果として多くの寄附が集まることにより、記念碑が建立された。その喜びは大きいと和田さんは語る。
 「2017年に学園創立90周年祝賀事業とし『女子短期大学 発祥の地』の記念碑の建立・除幕式・祝賀会を行いました。この記念碑は、会員ひとりひとりが学園で学んだことへの感謝の気持ちと同窓の絆の強さが形になったものと思っております。大勢の会員のご寄附により記念碑の建立が出来ました。二つの学び舎を愛する卒業生の厚い思いであります。あらためて大勢の会員のご寄附により立派な記念碑を建立できましたことを感謝いたします」
 これらの告知はホームページのほか、年に1回発行する会報「芙蓉」で発信している。「芙蓉」は会員同士をつなぐ架け橋となっている。会員を束ね、つなぐ和田さんの役割は大きく、重い。

「BUNKYO校友フェスタ2024」の芙蓉会ブースの展示。毎年卒業生の作品などを紹介している。

培った「立正愛」でリーダーシップを発揮

 その原動力となっているのは「立正への愛」と和田さんは言い切る。中学校から立正学園(当時)という生粋の文教人で、培われた「立正愛」と人望は短大時代から際立っていた。1年次には、学園祭である蓉光祭の実行委員に選ばれている。
 「先輩についてさまざまな会社を訪問し、広く社会を知る機会になりました」
 2年次は実行委員長に。パンフレットの表紙を公募したり、ダンスパーティーを企画したりと新しいことにも挑戦した。「ダンスパーティーは、『時期尚早』と許可が出ませんでした」と笑うが、後夜祭ではビッグスター、ダークダックスの招へいが実現した。
 「会場いっぱいの観客が集まり、『講堂がつぶれたらどうするんだ』と心配されるほど。ダークダックスの皆さんは、音響効果もないなか快く歌ってくださり、圧巻のステージでした」
 芙蓉会会長となった今もリーダーシップは存分に発揮されている。2027年は学園創立100周年記念の年。
 「創立70周年の際は会員名簿を作成、90周年では会員の皆さまのご寄附により短期大学部発祥の地、旗の台キャンパスに記念碑を建立しています。そして100周年では、会員に短大時代の思い出を寄せてもらい『芙蓉会のあゆみ』を作成したいと考えています」
 目を輝かせる和田さんだが、一方で短期大学部閉学から10年以上経ち、会員をどうつないでいくか、また「芙蓉会」自体をどう存続させていくいくかという課題にも直面している。
 「今はホームページを生かして活動していくことを心がけています。一番難しいことは、新しく役員を担ってくださる方を探すことです。ただ、仕事や子育てで忙しいなかでリモートで会議に参加してくれる会員もいます。新しい活動方法を模索しながら、会員の交流を活発にしていきたいですね。皆さんもさまざまな人生を送っていらっしゃると思いますが、自分を信じて目指す方向に進んでいってほしいと思います」
 

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    • 文教大学女子短期大学部 芙蓉会
    • ぶんきょうだいがくじょしたんきだいがくぶ ふようかい
    • 取材にご協力いただいた
      文教大学女子短期大学部 芙蓉会会長
      和田俊子(わだ としこ)さん(右端から3番目)
      常任幹事、事務局の皆さま
  • 文教大学女子短期大学部 芙蓉会