
日差しが強くなり始めてきたばかりの5月。戸田空希さんは、すでに肌を日焼けさせた姿で元気いっぱい。開催が迫った小学校の運動会で「リレーに出るのが楽しみ」とニッコリ笑った。
父親が高校でラグビー部の監督を務めていることから、空希さんは早くも幼稚園の年少の頃からラグビーに親しみ出し、その後、体力をつけることを目的に、年中の頃にレスリングを習い始めた。めきめきと頭角を表し、小学2年生の時には、大田区民スポーツ大会レスリング競技会の1〜2年生の部33kg級で優勝を果たす。1〜2年生の部までは男女で分かれていないので、男子を含めての優勝。「これまでで1番うれしかった」と空希さんは微笑む。「1年生の時から背の順に並ぶと後ろの方」と言うように、現在身長は140cmある。背の高さと長い手足を使って得意なローリングを武器にポイントを稼ぐ。
3年生以降は、男女別の試合となる。女子だけの試合に環境が変わる中で、直近の目標は「全国大会で3位以内に入ること」だ。もちろん目指すのは優勝だが、これまで3位までに入った大会ではメダルの授与はあったものの、トロフィーは用意されていなかった。格好いい「トロフィーを手にしたい!」というモチベーションで、練習に精を出している。
現在は、ラグビーとレスリング、さらには陸上の練習も行って力をつけている。忙しくて疲れるけれど「大変だ」とは思わない。レスリングで薬指を骨折して2回も手術をしなければならなくなった時だって「レスリングを辞めたい」とは思わなかった。ラグビーも同様で、一緒にスクールに入った女の子たちはみんな、ラグビーの激しさに「怖い」と言って辞めていったけれど、空希さんはそんなこと思ったこともない。毎日、大好きな白米をたくさん食べて体づくりをするだけだ。
将来は、レスリングとラグビーの両方でオリンピックに出場するのが目標。憧れるのは、パリオリンピックのレスリング金メダリスト鏡優翔(ゆうか)選手と藤波朱理(あかり)選手で、二人のような強い選手になることを目指す。だが最も大切なのは、「競技を楽しむこと」だとわかっている。「好き」「楽しい」という気持ちを忘れずにプレーしながら、夢を追いかけていく。
関東少年少女レスリング横須賀大会 小学1〜2年の部 32kg級 2位
大田区民スポーツ大会レスリング競技 小学1〜2年の部 33kg級 優勝
全国アントニオ猪木元気杯 3位
関東幼児レスリング大会 年長の部 25kg級 優勝