
「とにかく毎日友だちと楽しく過ごしていた」と、文教大学付属高等学校時代を振り返る水品佳代子さん。今年3月に45年間働いた文教大学付属幼稚園を定年退職し、現在は非常勤教員として勤務。園児たちと関わる日々は変わらないが、「明るい時間に家に帰ることができるようになって幸せ」と笑う。
付属高校へは幼稚園教諭になることを目指して進学。付属高校から短期大学部児童科へと進もうと考えたのである。当時の短大児童科は夜間部で、昼間は幼稚園で働き実践的に学ぶこともできた。母親から「これからの時代は女の人も手に職をつけておくといいよ」と常日頃から言われて育ったため、しっかりとした将来設計を持っていたのである。
「目標はありましたが、まったく勉強はしませんでしたね(笑)。先生たちにイタズラばかりして喜んでいる、そんな生徒でした。よく叱られて出席簿で頭を叩かれましたが、先生方は一人ひとりを認め、のびのびと育ててくれたと思います。それが建学の精神である人間愛というものだったと感じます」
当時一緒にイタズラをした友人たちは、「今も一緒に遊ぶ仲」だ。1年に1度は旅行を楽しみ、今年は沖縄旅行を計画している。21才でハワイに旅行した際にも「還暦になっても来られたらいいね」と話していたという。なんとそれも見事に実現させた。さらには昨年、高校1年生の時に学校行事で訪れた日光へ旅行し、出会って50周年のお祝いもしたそうだ。長きに渡って変わらない、確かな友情がうかがえる。
「高校時代と言われてパッと頭に浮かぶのは、友情の二文字です。介護していた母が亡くなった時にも、やはり高校の友人たちが来て、テキパキと動いて助けてくれました。本当にありがたかったですね」
いつも側にいるわけではないけれど、何かあれば支えてくれる。会えば、会っていなかった時間を飛び越えた関係性を作れてしまう。そんな友人たちと共に、これからの人生を楽しんでいきたいと話す。