あやなりBP

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2026年7月掲載
文教大学付属小学校オリジナル「B-ノート」

文教大学付属小学校オリジナル「B-ノート」

(文教大学付属小学校 校長 島野 歩先生)

「探求の芽を伸ばしたい」との想いから生まれた「B-ノート」

「国旗を究めたい」という2年生のノートには、色とりどりの国旗がズラリと並ぶ。みそ汁のつくり方を丁寧に図解したノート。「なぜだろう」と思ったことをひたすら描き出し、答えは空欄になっているノート……子どもたちが使っているのは、文教大学付属小学校オリジナルの「B-ノート」。この4月に誕生した探求や問いのためのノートだ。絵や図形、文字が自由に描ける方眼罫。1年生でも負担なく扱える薄さ。学園カラー「誉れブルー」の裏表紙にはマスコットキャラクターのBUNKOと、こだわりが詰まっている。
「B-ノート」誕生の裏には、島野歩校長がかねてより抱いていたもどかしさがあった。休み時間になると、島野校長のもとに子どもたちが次々と訪れる。「多面体に凝っている子や、南極に夢中になっている子など、それぞれがキラキラ輝くものを秘めて私に伝えに来るのです。それらをすべて『すごいね』と受け止めて、全校朝礼で発表していたのですが、そこで終わらせるのはもったいないという思いが捨てきれませんでした。その子の大きな強みになるはずなのに、と」。

子どもたちが持つキラキラとした目=芽を伸ばしてあげたいという思いが、探求学習「STEAM-B」(※)における問題意識と結びついた。授業時間になって初めて課題に取り組もうとしても、その対象が見つからない子にとっては授業がつらいものになってしまうのではないかという懸念があったのだ。だったら、子どもたちが日常生活の中で「なぜだろう」「ふしぎだな」と思ったときに描きとめておける「ネタ帳」のようなものがあればいいのではないかとひらめいた。そうすれば、日々の積み重ねを「生活科」や「STEAM-B」の学習に反映させることができる。教員たちとアイデアを出し合いながら、「B-ノート」が完成した。

テーマは「この世界をおもしろがろう!」

「この世界をおもしろがろう!」それが「B-ノート」のテーマだ。いつでもどこでも、自分の「好き」や「ふしぎ」「おもしろい」を描きとめることができる。それが「世界をおもしろがる力」であり、「学びの原点」でもあると島野校長は考えている。だからこそ、手描きにこだわった。その年齢なりの表現や文字で描きとめていけば、学年とともに学びの軌跡が蓄積する。過去のノートを振り返れば、描いたときの熱量も伝わるだろう。それが糧となり、新たな発想につながるかもしれない。
「ゼロからイチを生み出す力をつけるためにも、引き出しは多い方がいい。そして『学ぶことは楽しい』と思える大人になってほしい。子どもなら誰もが持っている好奇心をつぶすことなく、『すごいね』と評価して、探求の芽を伸ばしていくのは大人の役割です」。
これから「みんなと同じ」が求められる日本を飛び出し、世界に羽ばたいていく子どもたちに必要なのは、自分の「好きなこと」や「得意なこと」。だから、失敗を恐れずに冒険してほしいとエールを送る。
「子どもってすごい」。島野校長は、毎日感動しながら子どもたちと向き合っていると目を細める。「B-ノート」とともに成長していく文教の子どもたち、伸ばした芽からどんな花を咲かせるのだろう。

※「STEAM-B」:科学(Science)科学技術(Technology)工学(Engineering)芸術(Art)数学(Mathematics)を横断的に活用し、問題発見・解決していくための授業。-Bは文教(Bunkyo)の略。

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    • 文教大学付属小学校オリジナル「B-ノート」
    • 島野 歩 先生
    • しまの あゆみ
      文教大学付属小学校 校長

      写真撮影場所:文教大学付属小学校
  • 文教大学付属小学校オリジナル「B-ノート」