2019年7月掲載
「舞踊」の授業で取り組むのは創作舞踊、モダンバレエといった方がわかりやすいかもしれません。踊れるためのやわらかい身体づくりを基本として、作品をみんなでつくりあげていきます。踊りは自由にのびのびと踊るものですが、自分勝手にやっていては作品になりません。隣のお友だちとの距離を考えて踊ったり、みんなと気持ちを合わせたり、相手を思いやる、あるいは調和を保つという行為を身体で感じ覚えていくのが、舞踊のよいところの一つです。
授業の中では、踊り以外のことも教えるようにしていました。例えば上履きの揃え方、先生が「きた」ではなく「いらした」、ご挨拶するときは姿勢を正して…行儀作法ですね。かなり口うるさく厳しい先生だったと思います。みんなよくついてきてくれました。三学期の最後には感想文を書く時間を設けまして、「先生は厳しくておもしろい」「褒められてうれしかった」など正直な気持ちを書いてくれて、毎回とても楽しみに読んでいました。
踊っている子どもたちを見ていると、本当に個性豊か。その個性を生かして伸びていってほしいですが、子どもたちの気持ちは「みんなと一緒が安心」という傾向にあるように感じます。夢中になって踊った喜びを思い出し、打ち込める「好きなもの」を見つけて、豊かな人生を歩んでほしいですね。