2017年6月掲載
文教大学の吹奏楽部は全国大会出場校の常連であるばかりでなく、最優秀の金賞を「取らない方が珍しい」と言われる団体である。このいわば名門部に所属し、「4年間は部活動一色でした」と笑うのは、2005年卒業生の増田純一さんだ。とある大学の付属高校に通っていたが、中国語や中国史に興味をもち、「歴史の先生になりたい」という夢を持って文教大学を受験。中国語中国文学科の学生となった。
「実は小学校の時の教育実習の先生が文教大の学生で、小学校2年か3年生の時に大学の文化祭に遊びに行ったことがありました」
その記憶はわずかながらずっと残っていて、縁というものを感じたと言う。
「卒業してからは大学へ足を運ぶことはなくなってしまいましたが、一度、再就職の際に必要書類を取りに教務課へ行きました。職員の方が『確か吹奏楽部でしたよね?』と、覚えていてくれてうれしかったです」