2017年6月掲載
平成7年に企業を退職後「大手町ランゲージ・グループ」という会社を設立して、現在も語学関係の仕事に従事しています。国分寺にある東京経済大学でも1年に2回、留学生を対象に短期集中コースで日本語を教えており、午前中は授業をして、午後は文化体験ということでジブリ美術館に行ったり、浅草に出かけて茶道や着物の着付けの体験などをしてもらったりしています。
1回3週間の短いカリキュラムですが、彼らは目標をしっかりもっていて語学習得に励んでいます。ある日、スピーチコンテストに出る台湾人の学生がとても暗い顔をしているので「スピーチに不安があるの?」と声をかけたところ「どうしてわかりましたか?」と彼は驚き、私と話をしたことで少しリラックスできたようでした。親元を離れ、外国に来て頑張っている学生たちに対して、言葉を教えるだけでなく、こんな風に留学生たちの気持ちに寄り添い、交流することができる、それが“教える”ことの醍醐味だなと感じています。