あやなりBP

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2017年6月掲載
小泉 満子 先生

小泉 満子 先生

(立正女子大学教育学部/1973年~2011年在籍)

孫の姿に文学の主題を見る

 最近のもっぱらの関心事は、今年5歳になる孫です。自分の子育ての時は育てることに一生懸命であまり余裕がなかったのですが、一歩引いた視点から孫の成長を見ていると、人間に対する見方が変わります。いちばん驚いたのは、1歳にして自尊心があること。たとえば、夏目漱石にしても太宰治にしても、自尊心は文学の大きな主題です。この歳でそれがすでに芽生えているのだから、確かに重大なテーマだなと思いましたね。

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    • 小泉 満子 先生
    • こいずみ みつこ
    • 昭和48年、立正女子大学教育学部に赴任、平成23年まで勤務。ペンネーム江種満子として著書多数。白樺派を中心とした日本近代文学やジェンダーと文学の関わりについて研究。現在も文教大学生涯学習センターで講座を開いている。
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