あやなりBP

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2016年7月掲載
永井 玲子 さん

永井 玲子 さん

(立正女子大学教育学部付属石川台小学校/1970年卒業)

文教は風物詩のような存在。なくてはならない日常の一部

小学校のクラスメイトとは家族のような関係

 永井玲子さんは立正女子大学教育学部付属石川台小学校(現:文教大学付属小学校)を卒業後、私立の女子校へ進学。そこで公立小学校出身の同級生と話をする中で、漠然とではあるが私立と公立の差を感じた。文教では給食がなく、毎日母親の作ってくれたお弁当を持参していたこと。先生が全校生徒すべての名前を覚えてくれていて、卒業後も母校に遊びに行けばお世話になった先生がいらして迎えてくれた(公立では先生は異動してしまう)。そして社会へ出て驚かれたのは、クラス会があること。
 「小学校のクラス会があると言うと、びっくりされましたね。私たちにとっては普通のことだったのですが、大人になって、小学校の同級生とつながっていられることがどんなに素敵なことか実感しています」
 就職、結婚、出産など人生の忙しい時期を経た今、クラス会は毎年行っている。また学校の寮がある八ヶ岳や京都、台湾などに旅行にも行く。まったく気を使わない関係。共有している思い出の多さ。そして何より一緒にいて楽しい。それはあたかも、家族、兄弟のようだと言う。
 「大人になって、子どもの頃を思い出すことってまずない。それが小学校の仲間に会うと、子どもの頃に戻ってしまう。癒されると言うと大げさですが、リフレッシュできる貴重な時間です」

発足当初から小学校同窓会の運営に参加

 3年前には、長女の娘が文教へ入学した。その長女も文教の卒業生であり、昨年は次女が教わった先生が孫の担任になった。
 「去年の運動会の時に、古川弘美先生と娘(次女)、孫の3人が校庭の真ん中で話しているのを見て、何とも言えない感覚が沸いてきましたね。古川先生は娘と孫が20年近い年月を挟んで担任をしていただいた先生です。文教だからこそ、このつながりが、この場面があるんだなと、感慨深かったです」
 現在永井さんは、文教大学付属小学校同窓会の副会長を務める。学校のために何かお手伝いすることは、当たり前のこと。それは三代に渡ってお世話になっていることもあるが、地元に根づいて生活していて、文教が日常の風景の一部になっていることが大きい。通勤の車窓からいつも文教の校舎が見え、車内では文教の児童たちを目にする。親近感が湧いて「何年生?」と声をかけることもある。
 「文教は私にとって風物詩のような存在。そこに関わっていくのはごく自然なことなんですね。第一回目の同窓会総会に参加してすぐ、『私にもお手伝いできることがあれば』と、運営に関わるようになりました」
 今年は10月に同窓会フェスティバルの開催を予定している。出席した卒業生たちに楽しい思い出を持ち帰ってもらえる会にしたいと、準備を進めている。

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    • 永井 玲子 さん
    • ながい れいこ
    • 文教大学付属小学校同窓会副会長
      立正女子大学教育学部付属石川台小学校 1970年卒業
  • 永井 玲子 さん