あやなりBP

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2022年7月掲載
稲葉 慶 さん

稲葉 慶 さん

(文教大学付属小学校/4年)

勉強自体を楽しんで、英検2級に合格

 3年生で実用英語技能検定2級に合格した稲葉さんは、2021年度に小学生としては初めて「学校法人文教大学学園スポーツ・学術優秀功績者」に選ばれた。2級は大学入試レベルの難関だ。試験会場に小学生は2人しかいなかったというから、その快挙がわかるだろう。「表彰式では初めて理事長先生に会って緊張しましたが、これまで勉強してきてよかったと思いました」。英検は母親から勧められて受験。2年生で準2級に合格し、2級には2回目の挑戦で合格した。「問題傾向がわかったので対策もしやすかったです」と1回目の経験を糧にし、毎日取り組む問題の種類と数を決めて勉強を積み重ねた。
 二次試験のスピーキングは社会性のあるテーマが出題され、思考力も問われる。「たとえばスーパーでのポイント制度はあったほうがいいか、ないほうがいいかというような問題です。テーマ自体もおもしろいし、それについて考えることも楽しくて、勉強のやりがいになりました。試験では以前似たような問題を解いたことがあったので、それを応用して答えました」。スーパーの売り上げだけでなくフードロス問題もからめて答えたという。その思考の深さに驚くばかりだ。

将来は海外で仕事をして、日本との架け橋に

 稲葉さんは父親の仕事の都合で3歳からアメリカで暮らし、2年生で帰国するまで現地校に通った。帰国してからも、英語上達のために母親や兄とは英語で会話していたという努力家だ。中1で英検1級に合格している兄は、稲葉さんに勉強のアドバイスをしてくれる。母親も小学生には難しい内容の問題文があるとわかりやすく説明してくれたり、点数を取れる解答の書き方を助言してくれたりと、家族の協力も大きな力になった。
英語漬けの毎日のようだが、スポーツも好きで走るのが得意だ。クラスでは折り紙チームを結成。設計図なしで24面体作成などに挑戦していると目を輝かせる。今の目標は1級合格だ。留学して、アメリカにいる友達にも再会したいという。「将来は海外で仕事をして、英語が苦手な日本人のサポートをしたいと思っています」

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    • いなば けい
    • 文教大学付属小学校4年
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