あやなりBP

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2020年7月掲載

グローバル化に対応し、英語が使える人材を育てるため、早い時期から英語教育を行おうとする英語教育改革が2020年度よりスタートしています。
そこで文教大学学園の各校での英語教育の取り組みを紹介していきます。
(全5回の第4回)この記事の特集一覧はこちら

文教大学付属高等学校3年生 野中太一さん

文教大学付属高等学校3年生 野中太一さん

知識がつながる勉強法で英語を学ぶ楽しさを知った

 中学生の時は英語が苦手で、何がわからないのかもわからない状態でした。文教大学付属高等学校に入り、変わりたいという思いもあり、課題として出される単語の暗記に一生懸命取り組みました。暗記→練習→復習を何度も繰り返すことで、単語と単語の関連性に気づくなど知識がつながり、高校2年生になると成績も上がってきました。
 今やっている勉強方法は、音読と、単なる単語の暗記ではなく、例えば、live in [A]で「[A]に住む」のように、英語を意味のカタマリで覚え、それを用いて表現できるようになる勉強を大切にしています。定期考査の時には、試験終了時から解答用紙返却時までに「満点解答」(教科書などを見ながら試験問題を再度解き、満点の解答を作成すること)を作る課題があり、それをこなしたことで、なぜ間違えたのか、何が足りなかったのか、次は何をやればいいのかという振り返りや自己分析ができるようになりました。

できないことができるようになった経験を伝えられる教師に

 文教大学が開催する『高校生のための「英語の先生」体験セミナー』に高校1年生から2年続けて参加しました。『英語の先生体験セミナー』では、高校生が英語の教師役になり授業を行います。授業の準備では、英語の教職課程をとっている大学生とペアになり、アドバイスをもらうことができます。大学生と接することで、文教大学の学生に対するイメージも変わりましたし、本当はこういうことをしている、という飾らない話を聞くことができてとても参考になりました。
 実際に授業をしてみると、自分ができることでも、その授業を受けている生徒たちにできるようになってもらえるよう伝えることは難しいと感じました。その後高校で授業を受けた時には、高校の先生の授業に対する気づきも得られました。将来は中学校や高校の先生になって、自分が体験した「できないことができるようになった経験」を伝えていきたいです。

豊嶋正貴先生(文教大学付属中学校・高等学校 教諭/英語科主任)に聞きました

  • 「視力検査」を続けても、目は決してよくなりません。ゆえに、高校1年生でどう学べば英語力が伸びていくのかを学習することが最も大切です。問題集を渡しても、問題を解く英語力が身についていなければ意味がありません。単語や表現を覚え、それを使えるようになるトレーニングを継続していくことで、自然と入試問題を解く力が身についていきます。問題を解く力が身につき、正しい英語の勉強法を定着させられるかどうかが、その後の英語の勉強に影響してくると思います。“練習すればできる”と生徒自身が実感を持つことをこれからも大切にしていきたいです。
【この特集の記事】
付属校の英語教育 〇全5回